ブラインドタッチタイピングの意味とは?分かりやすく簡単に解説

2021年11月26日

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 タッチタイピング( Touch-typing )の意味とは、ざっくり言うと手元をいっさい見ないでキーボードに文字を入力できるメソッド( 方法 )のことです。

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ブラインドタッチ( blind-touch )もタッチタイピングと全く一緒の意味ですが、わずかな違いは昔から言われている語彙( ごい )であり、和製英語ですね。

いずれにせよ、「 文字を打つ時の指運動の動きを頭の中でイメージして実際に打てるか 」が、タッチタイピング修得の重要なポイントになってきます。

ブラインドタッチ[ Blind-Touch ]の意味とは?

 まず最初にブラインドタッチの意味ですが、「 ブラインド 」の英語の意味が「 盲目の 」となっているので、視覚障害のハンディキャップをお持ちの方に対する差別用語だと言われる風潮も有ったようです。

タッチタイピング 」より引用↓

古瀬幸広によれば、調べたものの和製英語なのかはわからず、英語のblind touchを日本人が輸入したものの、アメリカではblindが差別的な用語として使われなくなった可能性が高いとしている。

【 引用ここまで↑出典:Wikipedia 】

ブラインドタッチとは、「 キーボードを直接、見ずに指先の移動感覚だけで文字をタイピングできる技術 」のこと。

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タッチメソッド( method:キーボードに触れる方法 )とも言いますが「 触鍵法 」と同義語です。

以前の私の様な直接、キーボードを目視しながら打つ方法を視鍵法( ハントアンドペックタイピング )とも言いますね。

以下に「 ブラインドタッチとは何か? 」を一覧にして箇条書きに、まとめました。

  • ホームポジションの構えが基本となる
  • 決められた指で決められたキーを打つ
  • モニター画面だけを見て打つ触鍵法
  • 指が移動する運動( 運指 )じたいが文字になる
  • タッチメソッドの修得には反復練習が必要

ブラインドタッチは、2020年現在の今よりもタイプライター全盛期だった頃に主流で使われていた用語ですね。

むろん、いまでも普通に使われている用語ですが、タッチタイピングと同じ頻度で使用されているように思います。

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タッチタイピング[ Touch-Typing ]の意味とは?

 かたや、タッチタイピングの意味は、全くブラインドタッチと同じです。

どちらかというと、タッチタイピングの方が新しい用語ですね。

タッチタイピングとは、キーと指との距離を身体で覚え込ませる、空間認識能力のようなものといえるそうです。

【 引用ここまで↑出典:マイナビニュース2018/08/02/11:30 】

無論、指運動の基本である「 ホームポジション 」の構えが前提となります。

タッチタイピングの反復練習を本格的に始める以前の私が行っていたホームポジションも意識すること無く打っていた「 我流タイピング 」ではいちいち打鍵する都度、手元を見て確認しながら打っていました。

手元を見ながら打つ「 視健法 」のデメリットは、その都度いちいちキーボードとパソコンのモニタ画面を見るために首を往復させなければならないので非常に疲れます。

これが、ブラインドタッチタイピングなら、常にモニタ画面だけを注視できるので、首や肩に負担がかからないメリットがあげられます。

なんにしても基本は「 ホームポジション 」の指を置く位置を覚えることですが、「 QWERTY配列 」と呼ばれるキー配列の位置関係はタイプライターの時代から変わっていません。↓

Keys of typewriter for fingers.png
平凡社/大百科事典1935年,パブリック・ドメイン

ブラインドタッチタイピングを修得マスターするコツは?

 まずは、ブラインドタッチタイピングを覚えるコツは8項目あります。↓

  • タイピング時は絶対に手元を見ないこと
  • 基本であるホームポジションを覚える事
  • ホームポジションでは手を卵を包む様に
  • 常にホームポジションに戻す癖を付ける
  • タイピング時は常にアンカーキーを残す
  • ひたすら地道な反復練習を繰り返し継続
  • 早打ちせずに正確性を重視して打つこと
  • 打ちやすい高級キーボードにも投資する

冒頭に貼ったYouTube動画でも言っていますが、ホームポジションでは卵を包む様に手を置くとタイピング時に指がキーボードに対して垂直に近い形で降りるので打ちやすいのです。

打ちやすい高級キーボードといえば断然、マニア垂涎( すいぜん )の東プレのリアルフォースを、おすすめします。

ちょっとお値段は張りますが、Realforceは私も愛用しております。↓

e-typing300

ちなみに、アンカーキーとは「 イカリ 」を意味していて、タイピング時には常にホームポジション上に指を残す事が極めて重要ですね。

アンカーキー( Anchor key )に付いては次章で詳しく解説します。

タッチメソッド修得は指を残すアンカーキーが極めて重要

 アンカーキーを残さないと、ホームポジションを戻すことも省いてしまうので、タッチタイピング・メソッドの修得が困難になります。

タッチタイピングが出来なくて悩んでいる人は、この戻す作業を省いている場合が多い

【 引用ここまで↑出典:ごんタイピング 】

では、なぜアンカーキーを残して、常にホームポジションに10指を戻すことが重要なのでしょうか?

決め手はアンカーキー 」より引用↓

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例えば、あるキーを押した時に毎回違う指の形になっていたのでは、ホームポジションに戻す手間がかかってしまいますが、どの指でキーを押した場合もアンカーキーの位置が必ずホームポジションにあれば、スムーズに次のキー入力を行うことができます。

この癖をつけておくとタッチタイピングの効率がぐんと良くなり、より速く正確に入力できるようになります。

【 引用ここまで↑出典:株式会社 日本ビーコム 】

それは、ホームポジションに指が載っていない状態でタイピングを続けると軸点がブレてしまい打鍵の位置がズレる弊害が起きるからなのですよ。

とはいえ、私自身はアンカーキーを意識してタイピングすると、ただでさえ思うように動かない指の移動範囲が更に制限されて、より可動域が狭くなって打ちにくくなるので今まで敬遠してました。

最近はホームポジションに、アンカーキーを置きながらタイピング練習をしていますが、やはりWPM値は200を切り始め、スコアもメチャクチャ落ちていますね。

特に左手は「 zキー 」、右手は「 ;( セミコロン )キー 」をアンカーキーにする時が最悪で、それぞれの小指を置きに行くだけで時間を食ってしまうんです。

別記事でも書いてますが「 n ⇒ o 」の連続打ちのとき、ホームポジション上の小指が勝手に下に沈み込むので「 ; 」セミコロンキーを押してしまい、タイプミスになることが多々あります。

ブラインドタッチタイピングを覚えた修得マスターの基準値は?

ブラインドタッチもタッチタイピングも「 修得マスター 」の基準値が非常に曖昧( あいまい )です。

「 WPM値( Words Per Minute/1分間に入力する文字数の値 )が、いくつ以上ならタッチタイピング修得 」という明確な定義が無いのですが…

社会人ならこれくらい

タイピングがどれくらい上手くなればいいか?その答えはPCを何に利用しているかで変わります。

特に仕事で使う予定もなく、個人的にPCが少し使えるようになりたい人なら、スコア100くらいを目指ざしてください

タッチタイピングはできなくても何も困りません。

一般的な事務職であれば、できればスコア300くらいになれば、タイピングが遅いと言われることはあまりないですが、まずはスコア200を目指して練習するのがいいと思います

PCでデータ入力の機会が多い仕事の人はスコアが200を超えるようになったら、タッチタイピングの練習をして、スコア400を目指しましょう。

どんな用途でも正確さは大切です。全員が正解率98%以上を常に出せるスキルを身に付けてください。少しスピードを落としても正確さを伸ばすことを優先して練習しましょう。

イータイピングのスコアと割合

【 引用ここまで↑出典:e-typing co.,ltd. 】

ワープロ検定なる種類の中に「 日本語ワープロ検定 」というものがあります。

日本語ワープロ検定 」より引用↓

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初段/速度/漢字含有率:35~40% 1ミス:5文字減/合格文字数:800文字以上

【 引用ここまで↑出典:Wikipedia 】

上の図は日本語ワープロ検定の各級と初段の制限時間と文字数ですが、これに関しても「 何級以上ならブラインドタッチの修得マスター 」という明確な認定基準は有りません

レベル目安:A以上/お仕事内容例:事務経験が必要なお仕事/営業事務/データ入力がメインのお仕事…etc

【 引用ここまで↑出典:PASONA 】

ちなみにワー検1級の合格基準値は、ミスなし( 1ミス5文字減 )で1分間に70文字ですからWPM値は70という計算に、なりますね。

また、ネット情報によっては「 キー配列の位置を覚えたら、それがタッチタイピングの修得なので初心者でも6時間でマスター可能 」などと言い切っているサイトも有りますが…

インターネット上で言われている大まかな数値は「 WPM値が200以上なら、おおむね実務レベル 」というものですね。

頭で考える以前に指が動くようになることを「覚えた」というのです。

頭で暗記するのではなく、ひたすら手を動かす練習を積むことがタッチタイピング上達の秘訣です。

【 引用ここまで↑出典:パソコン教室パレハ 】

キー配列の位置を頭で考えず、自然に指が動く状態 」が、「 タッチタイピングを覚えた 」ことになるのですね、

無料練習ソフトのエタイこと、イータイピングなら「 A-レベル 」が達成ラインかなと。(^^ゞ

誰でも数週間から数ヶ月の練習で修得マスター出来るのは本当?

 「 タッチタイピングを朝晩5分でいいので継続して毎日練習すれば一週間で見違えるほど早くなります

(;・∀・)…え!?…

本稿の冒頭に貼った動画では以上のように「 ブラインドタッチタイピングは毎日5分の練習で1週間も続けると見違えるほど速くなる 」と、言い切っていますが…

中には、「 タッチタイピングは1日でマスター出来ます! 」などと言い切っているサイトの情報も見かけます。

タッチ・タイピング 」より引用↓

運指習得に要する期間はおおむね1週間である。( 素養と掛ける時間によるが )

【 引用ここまで↑出典:Wikipedia 】

さらに、ウィキ情報でも同様に「 指運の習得に要する期間は、おおむね一週間 」などと記されていますが…!?

Wikiのみならず、インターネット上のほとんどの情報が、あたかも「 反復練習を( 正しい方法で )継続して積み上げさえすれば、早ければ数週間から遅くても半年以内にタッチタイピングを、万人が横並びで習得マスターできます! 」などと言わんばかりに、再現性100%の分野であるかの様に謳( うた )っていますね。

ところが私は1日1時間ほどの練習を継続しても実際にほとんど早くならなかったし、1年以上経っても習得すら出来ませんでした笑。

見違えるほど速い 」の基準値が人によって異なるので一概には言えないのですが、何度も言うように私がタッチタイピングスキルを修得するまでに要した年月は約1年2ヶ月あまりです。

さらに私がスキル修得までにブラインドタッチで入力した文字数は正確には測っていませんが、どう少なく見積もっても1,000万打鍵には到達していると思いますよ。

ですが、ネット上には「 タッチタイピングは練習開始から2週間~3ヶ月で普通にマスターできる 」という意見が圧倒的に多いですね。

もともと手先が器用な方はタッチタイピングの上達において、かなりの「 強み 」を持っています。

まぁ、たしかに初心者の段階から始めても短期間でマスター出来る、もともと手先の器用な方も居るとは思いますが万人に当てはまらないことを私自身が、この身を以て証明してしまいましたよ。( 笑 )

それと本稿の最終章は、記事テーマの本題とは逆行することを申し上げるようで恐縮( きょうしゅく )なのですが、ホームポジションを守っても壊滅的に上達が遅いです。( 泣 )

それは複合素因が複雑に絡み合っているからなんですが、もともとのキー配列の位置関係を間違えて我流タイピングで染み付いた手癖が記憶してしまっていて、なかなか矯正が出来ないからですね。

さらに更に上記以外の複合素因も多数あるので長期間に渡って、どれだけの反復練習量を積み上げても常人の10倍くらいは上達のスピードが遅いです。

それでもなお、くじけること無く、ブラインドタッチタイピングの次なる目標である「 打鍵の無意識化 」に向けてコツコツと鍛錬の日々に精進努力し続けている所存であります。